女性の保険
保険が自由化されてからは、国内外の保険会社が入り乱れて激しい競争を繰り広げています。ここまで徹底的にコストを削減して価格設定をした結果、ハッキリ言ってどこの保険会社に申し込んだとしても不利になることはなくなってきています。それだけ各社ギリギリのところで商売をしているということなのでしょう。
保険会社には大きく分類して国内の保険会社と海外の保険会社に分けられます。また国内の保険会社にも分類がありまして、生命保険会社と損害保険会社に大きく分けられます。最近では自由化の流れの中、それぞれの垣根が次々撤廃されているので、それぞれ異業種から相互参入が相次いでおり“何でもあり”の状況になりつつあります。
こうなると各社の保険を比較検討する際に何を重視するのかという点が非常に重要になります。例えば以下の2つの女性保険を見て下さい。
1. エース保険「ほけん貴族L」
女性特有の病気に対する入院保障:1日5000円
特長:乳がん手術で乳房再建手術を受けた場合、10万円まで給付/犯罪や事故の被害に遭った際にも保障/損害賠償請求時の弁護士費用も保障/無事故ボーナスは5年間ごとに10万円
2. 損害保険ジャパン「Dr.ジャパン レディースプラン」
女性特有の病気に対する入院保障:1日10000円
特長:3大疾病になったら、以降の保険料不要
この2つの女性保険、保障内容にずいぶん違いがあります。1の保険はかなり手厚く盛り沢山ですが、2の保険はシンプルですが、女性特有の入院保障という本来の給付金については倍の金額です。印象としてはあらゆるリスクに薄く広く対応しているのが1で、女性保険としての機能に特化して余分なものをそぎ落としたのが2という具合です。
さて、この2つの女性保険の保険料はいくらかお分かりになりますか。どちらも月額で、正解は1が6950円で、2が2820円です。実に倍以上の開きがあります。これがまさに自由化以降の保険の姿です。
この2つは両極端な保障内容の例ですが、このように商品の幅があるということは、逆に言うと自分に一番合った女性保険を選びやすいことでもあります。保険料が掛かっても広い範囲の保障を求めるのであれば1のような保険が、反対に女性保険本来の保障だけに特化したシンプルな保険を出来るだけ安い保険料で掛けたいという場合は2のようなタイプの女性保険が適しています。
今回筆者が行ったような比較は比較検討サイトで簡単にすることが出来ます。実際に女性保険を検討される場合は、今回の例のように総合的に保険料と保障のバランスを考えて検討することが必要になります。